R3における2次元球面S2の定義とパラメータ付けをこの回と同じにする。パラメータの記号をu1 = θ、u2 = φとする。
以下でリーマン曲率テンソル、リッチテンソル、リッチスカラーの計算を行う。その際、前回計算した2次元球面におけるクリストッフェル記号の値を使う。添字にはアインシュタインの規約を適用するものとする。
リーマン曲率テンソルの計算
リーマン曲率テンソルは定義の仕方によって正負が異なるが、ここでは以下のように定義する。これは、第3,4添字について交代なので
が成り立つ。そこで第1,2添字が(1,1),(1,2),(2,1),(2,2)の場合を計算する。
曲面の場合はリーマン曲率テンソルの独立成分は1つだが、後々の計算のため他の成分も求めてみる。
R1121については、
R1221については、
R2112については、
R2212については、
リッチテンソルの計算
リッチテンソルを次の式で定義する。これも他の本では正負の異なる定義をしているため注意が必要。上で計算したリーマン曲率テンソルを使うと、R11,R12,R21,R22は
これらを行列に配置すると
リッチスカラーの計算
リッチスカラーを次の式で定義する。これを2次元球面で計算すると次のようになる。
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